みえの文化びと詳細
地域 | 伊勢・志摩地域 |
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名前 | 服部 修身
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プロフィール | 伊勢現代美術館(南伊勢町)館長 伊勢市出身 小学生の頃に写真に興味を持ち、以後写真を撮り続ける中で美術に惹かれるようになっていった。美術ファンになってからは、多くの美術に触れ、多くを学んだ。その後9年間にわたり名古屋にてギャラリーを経営していたが、次第に県外ではなく、生まれ育った地元である伊勢志摩の地で美術館を開きたいという思いに変わり、2003年4月、南伊勢町五ヶ所浦に伊勢現代美術館を開館。2009年1月には別館となる屋外彫刻館「宇空(うくう)」を開館した。本館2階には若手作家の為の展示スペースを設け、若手作家の支援を積極的に行っている。 |
記事 |
リアス式海岸の広がる五ヶ所湾の入り江に立つ伊勢現代美術館は、県内では珍しい、現代美術に特化した美術館です。 南伊勢町の青い海に映える白い外壁の美術館。一見すると西洋風の建物ですが、屋根に日本瓦を使用しているので、切妻造の蔵のようにも感じられます。入り口のドアをくぐれば、白い壁の明るい空間に、やわらかな陽射しを取り込む大きな窓、その窓からは五ヶ所湾を背景に豊かな緑の庭園が見え、館長がデザインしたという館にはゆったりとした時間が流れています。 決して大きいとは言えない規模の美術館ですが、 「大きい美術館では出来ない空間があるでしょう。大きいと、庭も展示スペースも広く、人が入り乱れて作品がただ並べてあるだけになってしまいがち。屋外彫刻館「宇空」では、春は鶯、夏は蝉というように、四季の音を愉しみながらも、自然の静けさの中にある孤独を感じてもらえるのではないでしょうか」と、話すのは館長の服部修身さん。 小学生の頃から写真を撮るのが好きだったという服部館長は、「絵門 仁」として写真の活動もされています。 「写真を続けてきたから美術に興味を持ったし、多くの作家と出会うことができた。だから今この美術館がある。色々な作品と出会えて感動できることが楽しみ。自然の美も、人間が創る美も、どちらも訴えかけるような力を持っていて、時折、火山が爆発するときのようなエネルギーを持っている作品に出会えることがある。絵や美術を観て感動して、気持ちの豊かさを備えた人生を歩む人を増やしたい。自分自身がそうだったので」 こちらの美術館、注目すべきは本館2階の展示スペース。この場所は若手作家の為に設けられています。 「21世紀になり、我々はその21世紀という時代を生きている。この時代の中で、現代美術の深みを追及している、そのような若い人達を応援していきたい」 また、新しい作家を発掘するためにと、館長自ら、各地の美術系大学の卒業制作展には欠かさず足を運んでいるそうです。 これからの展望を尋ねると、 「南伊勢町をアートで活性化したい。観光客に南伊勢に来てもらうツールの一つとしてのアート。例えば、空き家などを上手に活用して町全体が一体となれるアートフェアなど。中長期的な視点で、アートなまちづくりをしていきたい」と服部館長。今後の活動に一層期待が膨らみます。 庭園越しに五ヶ所湾を望 屋外彫刻館「宇空」 |
問い合わせ先 | 伊勢現代美術館 度会郡南伊勢町五ヶ所浦湾場102−8 電話:0599−66−1138 |
isemuse@amigo2.ne.jp | |
ホームページ | http://www.ise-muse.com/ |
取材機関 | 南勢志摩地域活性化局 |
登録日 | 平成26年9月19日 |