牛肉屋の二階
コレクション |
長原担氏寄贈 |
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ジャンル |
- |
作者名 |
長原孝太郎 NAGAHARA Kotaro |
制作年 |
1892(明治25)年 |
材料 |
水彩・紙 |
寸法 |
18.6×24.3 |
署名 |
左上:長原 廿五 三月十一日 |
寄贈者 |
長原坦氏寄贈 |
来歴 |
- |
初出展覧会 |
白馬会第1回展(1896) |
作品名欧文 |
Upstairs in a Sukiyaki Restaurant |
関連資料 |
解説 |
明治時代に流行した牛なべ屋の情景を生き生きと描いた図。作者は、黒田清輝門下の洋画家・長原孝太郎である。 「牛鍋」(すきやき)は、明治時代以降、文明開化を象徴する食べ物として、都市部では牛鍋屋が急増することになった。 この作品は、そうした明治時代半ばの牛鍋屋の活況を伝え、ペンによる速筆のデッサンに水彩で部分的に着色が施され、臨場感豊かに仕上げられている。岐阜出身の長原は、元は医師を志望したが、絵画の道に転じ、小説の挿絵制作などをした後、黒田の主宰する白馬会や文展に出品するようになった。この牛鍋屋の水彩画は、彼が官展に出品したアカデミックな作品にはない、生活する画家の生の姿を伝えている。 (毛利伊知郎) |
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展覧会歴 |
白馬会第1回展(1896) 映画伝来ーシネマトグラフと<明治の日本>(渋谷区立松濤美術館、兵庫県立近代美術館、福岡県立美術館 1995) 白馬会 明治洋画の新風(ブリヂストン美術館、京都国立近代美術館、石橋美術館 1996) 意味とイメージ-あらわれる浪漫主義の明治-展(和歌山県立近代美術館 1998) ミュシャと日本、日本とオルリク(千葉市美術館、和歌山県立近代美術館、岡山県立美術館、静岡市美術館 2019-2020) 美術にアクセス!―多感覚鑑賞のすすめ(三重県立美術館 2021) |
文献 |
久米桂一郎「長原孝太郎筆牛肉屋」美術評論第11号 pp.26-27 |