コレクション

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ジャンル

彫刻

作者名

多田美波
TADA Minami

制作年

1982(昭和57)年

材料

テラコッタ、ステンレススティール

寸法

5300.0×1800.0

署名

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寄贈者

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来歴

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初出展覧会

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作品名欧文

Dawn
関連資料

解説

 多田美波は女子美術専門学校西洋画科を卒業し、1956(昭和31)年頃から独学で彫刻を始めた彫刻家である。1957(昭和32)年に東京・炭労会館にレリーフ《炭鉱》(1990(平成2)年、北海道・石炭博物館へ移設)を制作して以来、二科展に彫刻を出品し、1960(昭和35)年には特賞を受賞した。多彩な活躍を続ける中で、絶えず新しい素材の可能性を追究し、金属やプラスチック、結晶化ガラスの素材に光の作用を取り込んだ作品を数多く手がけた。建築物の内部や野外空間に設置された作品は、周囲の雰囲気を壊さず公共空間と融合し定着しているようである。 本作は、美術館エントランスホールの北側の壁面に建築の一部として設置されている。デザインについて、空に伸びていく力と地に根付く力強い力を表現していると多田は語っている。ベージュから赤褐色に微妙な色へと移ろう陶板と鏡面仕上げのステンレスが、美しい曲線を描くように交わっており、視点を変えていくうちに引き込まれるようである。
(橋本三奈 『三重県立美術館 コレクション選』 2022年)

展覧会歴

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文献

『多田美波展 光を集める人』(彫刻の森美術館 2009.10.3)p.81,no.72
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