ヴィーナスの誕生
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コレクション |
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ジャンル |
彫刻 |
作者名 |
ザッキン、オシップ ZADKINE, Ossip |
制作年 |
1930年 |
材料 |
ブロンズ |
寸法 |
H112 |
署名 |
- |
寄贈者 |
岡三証券寄贈 |
来歴 |
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初出展覧会 |
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作品名欧文 |
La Naissance de Venus |
関連資料 |
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解説 |
ローマやギリシャの神話に記される「ヴィーナス誕生」の物語は、イタリア・ルネッサンスの画家ボッティチェルリによる広く知られた「ヴィーナスの誕生」をはじめとして、度々造形化されてきた。二十世紀の画家や彫刻家たちにとっても、古典古代の神話は、作品創造における重要な源泉で、ロシアに生まれ、エコール・ド・パリの時代にパリで彫刻家としての道を歩み始めたオシップ・ザッキン(一八九〇-一九六七)も例外ではなかった。 彫刻家としてのザッキンは、ロダンから強い影響を受けて出発したが、 同時にキューピスムや黒人彫刻からも大きな刺激を受けた作品を数多く制作した。また、彼はヴィーナス誕生の舞台であるギリシャや地中海世界に強いあこがれを抱き、神話や伝説に題材を求めることが少なくなかった。 この「ヴィーナスの誕生」は、そうしたキューピストとしてのザッキンの特質と、西洋文化の源である古代世界に寄せる彼の心情から生まれた作品である。 (毛利伊知郎 中日新聞 1998年7月2日掲載) |
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展覧会歴 |
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文献 |
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