ヴィーナスの誕生
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コレクション |
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ジャンル |
彫刻 |
作者名 |
ザッキン、オシップ ZADKINE, Ossip |
制作年 |
1930年 |
材料 |
ブロンズ |
寸法 |
H112 |
署名 |
- |
寄贈者 |
岡三証券寄贈 |
来歴 |
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初出展覧会 |
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作品名欧文 |
The Birth of Venus |
関連資料 |
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解説 |
中央で左腕を高く上げる人物が、海から上がるヴィーナス。足元には彼女を島まで運んだ貝殻が転がり、両脇には彼女に衣を纏わせる季節の女神が二人配されている。造形の主な構成要素は単純化された凹面や凸面だが、人物の頭部や手には線刻も施される。群像全体には旋回しながら上昇する動感が表れ、波打つ襞がその動きを増幅させている。 作者ザッキンは、帝政ロシア(現・ベラルーシ)生まれ。エコール・ド・パリの彫刻家でもあり、1909年にパリに移って以降、主に同地で活動した。彼は古典古代への憧憬を示す主題を積極的に扱ったことで知られる。本作もギリシャ・ローマ神話に取材しており、キュビスムの構築性を残しつつ、古代彫刻の装飾性への関心も表れた、当時の彼の作風をよく伝える作品。幾何学的なフォルムに甘美な叙情性を湛えたザッキンの作品は生前から高い評価を受け、同時代の芸術家らに広く影響を及ぼした。 (鈴村麻里子 『三重県立美術館 コレクション選』 2022年) [作品名(フランス語)] La Naissance de Venus |
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展覧会歴 |
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文献 |
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