裸婦
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コレクション |
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ジャンル |
絵画(油彩画等) |
作者名 |
安井曾太郎 YASUI Sotaro |
制作年 |
1910(明治43)年頃 |
材料 |
油彩・キャンバス |
寸法 |
60.6×50.0 |
署名 |
左下:S.Yasui |
寄贈者 |
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来歴 |
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初出展覧会 |
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作品名欧文 |
Nude |
関連資料 |
解説 |
京都の木綿問屋に生まれた安井曾太郎は、商家のならいで入学した京都市立商業学校を中退し、洋画家を目指し、聖護院洋画研究所に入所、つづいて関西美術院で学んだ。浅井忠や鹿子木孟郎による、基礎的なデッサンに重点をおいた厳格な指導を受け、着実に模写する力を習得した。1907(明治40)年に渡仏した後、アカデミー・ジュリアンに入学し、ジャン=ポール・ローランスに師事する。約3年後にはアカデミー・ジュリアンを離れ、アトリエを構えて自由に制作活動を始める。1914(大正3)年に7年間のフランス滞在を終えて京都に戻った。 本作は、滞欧期に描いた作品。部屋の片隅に置かれたベッドにクロスが掛けられ、その上に腰かける裸婦。人差し指を唇に当て、少し緊張した面持ちで視線をやや下に向けており、裸婦の素直な心情を捉えて表現している。陰影は青色や藍色で描かれ、憧れていたセザンヌを意識した色彩表現がみられる。確かな描写力で捉えられた絶妙な家具の配置により、画面に奥行きがもたされている。 (橋本三奈 『三重県立美術館 コレクション選』 2022年) |
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展覧会歴 |
安井曾太郎展(兵庫県立近代美術館 1996) 描かれた青春―1910年代がおもしろい―(秋田県立近代美術館 1997) 日本洋画のれきし 三重県立美術館コレクションによる(茨城県近代美術館 2000) no.56 歿後50年 安井曾太郎展(宮城県美術館、茨城県近代美術館、三重県立美術館 2005)no.9 セザンヌ主義―父と呼ばれた画家への礼賛(横浜美術館、北海道立近代美術館 2008-09)no.40 安井曾太郎の世界―人物画を中心に― (ふくやま美術館 2014) 開館35周年記念Ⅰ ベスト・オブ・コレクション―美術館の名品(三重県立美術館 2017) |
文献 |
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