自画像


コレクション

-

ジャンル

絵画(油彩画等)

作者名

村山槐多
MURAYAMA Kaita

制作年

1916(大正5)年

材料

油彩・キャンバス

寸法

60.5×50.0

署名

右中央部:槐多

寄贈者

-

来歴

-

初出展覧会

-

作品名欧文

Self-portrait
関連資料

解説

 1896(明治29)年、神奈川県横浜市に生まれた村山槐多は、4歳の頃に父の転任で京都に移住する。京都府立第一中学校を卒業後、従兄弟の山本鼎にすすめられ画家を志して上京する。健康状態が不安定で、経済的は恵まれなかったが、1914(大正3)年に日本美術院の研究生となった。院展で受賞を重ね、洋画家として注目を浴びた。
 村山は多感な青年であり、中学時代に画家としてまた詩人として才能を発揮し始める。当時の詩文には色彩に関する独自の語彙が多く残され、詩人としての鋭い感覚がうかがえる。その後、22歳で夭折するまで、絵を描くことが主体となり、詩作は画家として彼自身を奮起させる要素となった。
 本作は、20歳の頃に描いた自画像である。褐色を基調にして全体を描き、白やオレンジの明るい色彩を力強い筆触で強調している。眼鏡の奥からのぞく鋭い視線には、何事にも怯むことなく真っすぐに突き進む青年画家の自我が表現されている。
(橋本三奈 『三重県立美術館 コレクション選』 2022年)

展覧会歴

近代日本洋画の150年展(神奈川県立近代美術館 1966)
異色の近代画家たち展(京都国立近代美術館 1967)
大正期の洋画展(京都市美術館 1972)
日本洋画を築いた巨匠展(神奈川近代美術館 1977)
近代洋画の人間像展(山口県立美術館 1980)
関根正二と村山槐多展(新宿小田急 1981)
村山槐多展(神奈川県立近代美術館 1982)
Paris in Japan : the Japanese encounter with European painting
Washington Univ. Gallery of Art, St. Louis, on Oct. 2-Nov. 22, 1987;
Japan House Gallery, New York, on Dec. 11, 1987-Feb. 7, 1988;
Wight Art Gallery, Univ. of Calif. at Los Angeles, on Feb. 21-Apr. 3, 1988
草野心平―その人と芸術―(いわき市立美術館 1995)
気まぐれ美術館展・洲之内徹と日本の近代美術(成羽町美術館 1997)
モボ・モガ1910-1935(ニュー・サウス・ウェールズ州立美術館 1998)
日本洋画のれきし三重県立美術館コレクションによる(茨城県近代美術館 2000) no.33
未完の世紀―20世紀美術がのこすもの(東京国立近代美術館 2002)
再考:近代日本の絵画 美意識の形成とその展開(東京都現代美術館 2004)
佐藤哲三の時代(新潟県立万代島美術館 2008)
躍動する魂のきらめき 日本の表現主義(名古屋市美術館 2009)no.1-25
没後90年 村山槐多 ガランスの悦楽(渋谷区立松濤美術館 2009-2010)no.85
村山槐多の謎(岡崎市美術博物館 2011)
開館35周年記念Ⅰ ベスト・オブ・コレクション―美術館の名品(三重県立美術館 2017)
岡崎が生んだ天才 村山槐多展(おかざき世界子ども美術博物館 上田市立美術館 2019)
生誕120年・没後100年 関根正二展(福島県立美術館 三重県立美術館 神奈川県立近代美術館 鎌倉別館 2019-2020)
コレクションによる特別展示 #StayMuseum ステイミュージアム(三重県立美術館 2020)
自画像展~ひとみのなかに自分がいる~(一宮市三岸節子記念美術館 2021)

文献

Alison Carroll, The Revolutionary Century. Art in Asia. 1900-2000 ( Australia, 2010) p.45, fig.30.
Jeffrey Angles, Writing the Loveof Boys. Origins of Bishonen Culture in Modernist Japanese Culture, University of Minnesota Press, 2011, p.38.
English
ページのトップへ戻る