風景
コレクション |
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ジャンル |
絵画(油彩画等) |
作者名 |
前田寛治 MAETA Kanji |
制作年 |
1924(大正13)年頃 |
材料 |
油彩・キャンバス |
寸法 |
50.0×72.8 |
署名 |
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寄贈者 |
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来歴 |
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初出展覧会 |
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作品名欧文 |
Scene |
関連資料 |
解説 |
この絵が制作されたと想像される1924年は、前田寛治がパリに留学して一年たった頃で、1925年に帰国することになっているから、滞欧生活のほぼ中間にあたる。佐伯祐三(1898-1928)や里見勝蔵(1895-1981)をはじめ、パリ在住の画家で前田自身が「パリーの豚児」と名付けた仲間たちと羽目をはずす、そんな快活な一面も前田にはあったが、その一方で旧友の感化をうけつつ、労働者や工場などにモチーフをしぼった社会主義的レアリスムの画風が気になっている頃でもある。 この《風景》の全体からうける沈鬱な印象は、労働者のいる街の風景という設定からというより、大器晩成ともみえる前田の、それこそ個性のつよさによっているのだろう。ごたごたして稚拙ともみえる空間の処理と、ずっしりと手に重い色彩の感覚。愉悦にみちた一瞬をとらえるのは不得手かもしれないが、かれの才覚はもっと別の、風雪に耐えて生きるところにあった。たとえばその色彩にしてもそうである。くりかえしみているうちに、これはこれでうつくしいと納得することになる、何度みてもあきない不思議な色彩なのである。 (東俊郎)(三重県立美術館所蔵作品選集(2003)より) |
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展覧会歴 |
パリを描いた日本人画家たち(パリ、カルナヴァレ美術館、神奈川県立近代美術館、三重県立美術館 1986) no.57《パリ風景》 前田寛治展(石橋美術館 1990) 夭折の洋画家たち展(大阪・高島屋、福岡・岩田屋 1993) no.35 |
文献 |
原田実『近代の美術13 前田寛治』(至文堂 1972年) p.39 『前田寛治作品集』(美術出版社 1996年)単色 no.81 |