人物
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コレクション |
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ジャンル |
絵画(油彩画等) |
作者名 |
バルセロ、ミケル BARCELO, Miquel |
制作年 |
1982年 |
材料 |
ミクストメディア・カルトン |
寸法 |
111×75.5 |
署名 |
左下(鉛筆):VIII. 82 M. Barcelo('), |
寄贈者 |
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来歴 |
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初出展覧会 |
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作品名欧文 |
Figure |
関連資料 |
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解説 |
スペインのマジョルカ島出身のミケル・バルセロは、1982年にドクメンタ7(ドイツ・カッセル)に参加し、国際舞台にデビューを果たした後、世界各地で制作、作品の展示を行っている。様々な物質を画面に貼り付けた巨大な絵画から水彩画の小品や彫刻、そして陶と多種多様な作品を手がける。ただし、制作に用いる素材そのものを重視する姿勢は一貫し、バルセロは「イメージをもたらすのは素材である」[註]と語る。 本作は厚紙の切れ端を貼り合わせて作り上げられた初期作品。床に手をつき、前傾姿勢をとる女性が表される。グレーの背景に見られる激しい筆致やデフォルメされた人物像といった荒々しい表現は、当時流行していた新表現主義と同調する。一方、人物を形作る白い色彩は、段ボールに印刷された文字が読み取れるほど薄く処理されている。このため、画面では具体的なイメージが現出しながらも素材の持つ存在感は損なわれていない。初期作品ながら、そこにはすでにバルセロの素材への眼差しがうかがえる。 [註]Terramare: Miquel Barceló (Exh. Cat.), Palais des Papes; Musée du Petit Palais; Collection Lambert, Avignon, 2010, p. 210. (坂本龍太 『三重県立美術館 コレクション選』 2022年) [作家名(スペイン語)] Miquel BARCERÓ [作品名(スペイン語)] FIGURA |
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展覧会歴 |
ミケル・バルセロ展(国立国際美術館、長崎県美術館、三重県立美術館、東京オペラシティ アートギャラリー 2021-2022) |
文献 |
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