婦人像
コレクション |
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ジャンル |
絵画(油彩画等) |
作者名 |
中村彝 NAKAMURA Tsune |
制作年 |
1922(大正11)年頃 |
材料 |
油彩・キャンバス |
寸法 |
45.5×33.4 |
署名 |
右下:192? / T.Nakamura / D'apre(')s a(?) photographie |
寄贈者 |
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来歴 |
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初出展覧会 |
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作品名欧文 |
Portrait of a Woman |
関連資料 |
解説 |
芸術家は、先人や同時代作家からさまざまな影響を受けて自己の個性を確立していくものですが、その影響の度合いが強くあらわれた作品に出会うことがあります。この中村彝(つね)の「婦人像」もそのひとつです。大正時代を駆け抜けた中村は、当時日本に紹介されたヨーロッパの画家たちのなかでも、とりわけレンブラントやルノワール、セザンヌなどの作品に注目しました。この作品を描いた十年ほど前より、喀血(かっけつ)に苦しみしばしば病床に伏す生活を送っていた彼は、かなり病状が悪化していたのか、この肖像画は写真をもとに描かれています。そのため少し表現の固さを感じるものの、この女性のみずみずしさと、内面までもが伝わってくるかのような描写力には驚かされます。ルノワールの表現技法を積極的にとりこんだのは、病弱だった彼が、健康的な女性美にあこがれ表現したいという欲求のあらわれだったともいえます。 (県立美術館学芸員・田中善明) |
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展覧会歴 |
名作展―青木繁・中村彝展(岡山県総合文化センター 1973) 没後50年記念 中村彝展(茨城県美術博物館 1973) 中村彝展(梅田近代美術館 1974) 歿後60年記念 中村彝展(三重県立美術館・神奈川県立近代美術館 1984) 中村彝展(小田急美術館 1995) 中村彝展―大正の美と心―(新潟県立近代美術館 1997) 白河を駆け抜けた作家たち(白河市歴史民俗資料館 1999) 日本洋画のれきし 三重県立美術館コレクションによる(茨城県近代美術館 2000) no. 28 画家 中村彝の全貌(愛知県美術館、愛媛県美術館、茨城県近代美術館 2003-2004) 開館35周年記念Ⅰ ベスト・オブ・コレクション―美術館の名品(三重県立美術館 2017) 久万美の軌跡(町立久万美術館 2018) |
文献 |
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