gold that has been tasted in the fire
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コレクション |
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ジャンル |
絵画(油彩画等) |
作者名 |
館勝生 TACHI Katsuo |
制作年 |
1998(平成10)年 |
材料 |
油彩・キャンバス |
寸法 |
194.0×162.0 |
署名 |
左下:gold that has been / tasted in the fire / K.Tachi 1998 |
寄贈者 |
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来歴 |
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初出展覧会 |
個展(ギャラリー白、大阪 1998) |
作品名欧文 |
gold that has been tasted in the fire |
関連資料 |
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解説 |
白い画面の上に荒々しい筆致で絵具が塗り広げられる。白い絵具はかたまりとなって盛り上がり、ところどころ絵具が乾く前に固いもので掻き取った跡も見られる。透明感のある薄紫色の絵具が勢いよく飛び散り、素早く鋭い筆さばきを伝えるとともに、はじけるようなエネルギーを感じさせる。 館勝生は、三重県桑名市出身の画家。大阪芸術大学に学び、作家の身体の動きをも感じさせる躍動感ある絵画で注目された。大阪を拠点に意欲的に制作を続け、1994(平成6)年にはVOCA展で奨励賞を受賞。新進作家として期待されたが、44歳の若さで逝去した。 館は幼少期、蜂蜜を扱う仕事をする親と共に花畑を訪れ、一日中花や虫を眺めて過ごしていたという。本作には果実のような形や翅(はね)を震わせる虫の姿のようなものが見いだせるが、館はこのような形について、筆を動かす中で幼少期の原風景のようなものが立ち現れてきたものと説明している。 (髙曽由子 『三重県立美術館 コレクション選』 2022年) |
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展覧会歴 |
館勝生展(三重県立美術館 2001) 開館35周年記念Ⅰ ベスト・オブ・コレクション―美術館の名品(三重県立美術館 2017) |
文献 |
『館勝生 TACHI KATSUO』(ギャラリー白 2009)pp.6-8、p.43下 |