芒原


コレクション

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ジャンル

絵画(油彩画等)

作者名

香月泰男
KAZUKI Yasuo

制作年

1968(昭和43)年

材料

油彩・キャンバス

寸法

91.1×60.7

署名

右下: y.kazuki

寄贈者

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来歴

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初出展覧会

香月泰男展(銀座フォルム画廊1968)

作品名欧文

Plain covered with Eulalia Grass
関連資料

解説

この絵はどこか特定の場所を描いたものではない。現代の胸中山水。しかし、一九四三(昭和十八)年に召集され配偶された旧満州のハイラルや、敗戦後に抑留されたシベリアの秋から冬にかけての記憶の中の風景が画因となっているのは確かである。チンギス・ハーンを生んだ中国大陸北辺の乾燥地帯の厳しい自然条件を生きる哀感は、今から千五百年前、既に「天蒼蒼、野芒芒、風吹草低見牛羊」と詩がうたっている。天は暗く青く、野はどこまでも広がっている。風が吹いて草がなびくと、その間から遠く牛や羊が見える、と。香月の絵では人間はおろか、牛も羊も見えない。およそ生き物の気配を絶った、がらんとした空虚さは、その非人情にむしろ、同化できるものなら同化したい画家の心でもあった。
(県立美術館学芸員・東俊郎)

展覧会歴

香月泰男展(銀座フォルム画廊 1968)
コレクターが選んだ香月泰男展(ギャルリーユマニテ 1980)
戦後日本の美術―洋画(浜松市美術館 1983)
香月泰男展(愛知県美術館、下関市立美術館、そごう美術館 1994-95) no.150
日本洋画のれきし 三重県立美術館コレクションによる(茨城県近代美術館 2000) no.102
その希望の在るところ(福井市美術館 2002)
開館35周年記念Ⅰ ベスト・オブ・コレクション―美術館の名品(三重県立美術館 2017)
コレクションによる特別展示 #StayMuseum ステイミュージアム(三重県立美術館 2020)

文献

『香月泰男作品集』(ギャルリーユマニテ 1980年) no.45
『香月泰男画文集 〈私の〉地球』(求龍堂 1998年) pl.62
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