山荘夏日


コレクション

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ジャンル

絵画(油彩画等)

作者名

梅原龍三郎
UMEHARA Ryuzaburo

制作年

1933(昭和8)年

材料

油彩・キャンバス

寸法

62.6×77.8

署名

右下:R.U.

寄贈者

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来歴

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初出展覧会

第8回国画会展(東京府美術館1933)

作品名欧文

Cottage on a Summer Day
関連資料

解説

 1888(明治21)年、京都の絹問屋に生まれた梅原は、幼少期より日本の伝統的な文化に日常的に親しむ環境で育ち、15歳で画家を志した。伊藤快彦と浅井忠に師事し、関西美術院では、対象の量感を的確に捉えるデッサン力を培った。1908(明治41)年に渡仏後、アカデミー・ジュリアンに入り、翌年にはルノワールに師事して豊かな色彩表現と柔らかい繊細な筆触を身につけた。1920(大正9)年の再渡欧により、明るい風景に魅了された梅原は、熱海や伊豆に南欧と似た趣を見出し、毎年夏に訪れたという。
 本作は、第8回国画会展の出品作で、写真家の野島康三の所有する熱海の別荘で制作された。同年に同じ場所を描いた《熱海野島別荘》(神奈川県立近代美術館蔵)がある。朱色の家屋と青々と生い茂った樹木は、のびのびとした筆触と鮮やかな色彩で描かれている。日本的な油彩画を模索する中で独自の画風を確立しようとする梅原の奮闘ぶりがうかがえる作品である。
(橋本三奈 『三重県立美術館 コレクション選』 2022年)

展覧会歴

第8回国画会展(東京府美術館 1933)
梅原龍三郎・安井曾太郎自選展(銀座・松坂屋 1949) no.34
Paris in Japan, Washington University Gallery of Art, St. Louis, 1987, no.62
梅原龍三郎遺作展(東京国立近代美術館、京都国立近代美術館 1989) no.80
梅原龍三郎の伊豆展(佐野美術館 1989)no.8
日本的フォーヴィズムの一断面(福島県立美術館 1989) no.9 
梅原龍三郎展(ふくやま美術館、西宮市大谷記念美術館、香川県文化会館 1991) no.42
日本近代絵画の一展開(愛媛県立美術館 1994)no.13
梅原龍三郎展(奈良そごう美術館 1996) no.40
梅原龍三郎・安井曾太郎展(井原市立田中美術館 1999)
日本洋画のれきし 三重県立美術館コレクションによる(茨城県近代美術館 2000) no.65
梅原龍三郎展(笠間日動美術館、酒田市美術館、島根県立美術館、下関市立美術館、岡山県立美術館 2000)
美術を楽しむ散歩道―三重県立美術館名品展Ⅰ 日本洋画の楽しみ(川越市美術館 2003)
近代日本絵画に見る「自然と人生」―風景の発見、そしてその中へ(神奈川県立近代美術館 2004)
佐藤哲三の時代(新潟県立万代島美術館 2008)
美は甦る 検証:二枚の西周像―高橋由一から松本竣介まで―(神奈川県立近代美術館 2013)
昭和モダン 絵画と文学1926‐1936 (兵庫県立美術館 2013)
第30愛国民文化祭・かごしま2015開催記念 梅原龍三郎展(鹿児島市立美術館 2015)
開館35周年記念Ⅰ ベスト・オブ・コレクション―美術館の名品(三重県立美術館 2017)
コレクションによる特別展示 春をまちわびて 美術から考える自然との調和(=エコロジー)(三重県立美術館 2022)
洋画の青春―明治期・三重の若き画家たち(三重県立美術館 2024)

文献

『梅原龍三郎』(春鳥会1937年)
『みづゑ』 389 1937年7月号 p.28(図版)
『梅原龍三郎 I 日本現代画家選・4』(美術出版社1953)
『梅原龍三郎二十年史画集』(富岳本社 1947)
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