伊勢
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コレクション |
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ジャンル |
絵画(油彩画等) |
作者名 |
宇治山哲平 UJIYAMA Teppei |
制作年 |
1976(昭和51)年 |
材料 |
油彩・キャンバス |
寸法 |
130×162 |
署名 |
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寄贈者 |
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来歴 |
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初出展覧会 |
宇治山哲平展(大分県立芸術会館 1981) |
作品名欧文 |
Ise |
関連資料 |
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解説 |
ざらりとした質感をもつ白い平面上に、静かに浮かんでいるのは、形というより一種の記号である。同じ宇治山の作品でも、これは記号同士が響き合ってユーモラスな調子を奏でているものとは異なり、むしろ沈黙のうちに張り詰めた空気が画面に行き渡っている。 それは、この作品の標題である「伊勢」に対してわれわれが想起する、ある雰囲気に確かに通じるものであるだろう。 しかしながら、これら一つ一つの記号に象徴的な意味があるわけではない。同時代の美術の動きよりも、古代の中国やエジプト、オリエントの美術に深い関心を寄せてきた宇治山にとっての「伊勢」とは、特定の場所というより、人間の最も古い精神の構造の一つの典型を意味する言葉なのであろう。 その造形は、漆木工を最初に学んだという宇治山らしい優れたデザイン感覚と質感への注意に支えられている。 (土田真紀 中日新聞 1990年7月6日掲載) |
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展覧会歴 |
宇治山哲平展(大分県立芸術会館 1981) |
文献 |
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