銀河鉄道


コレクション

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ジャンル

絵画(油彩画等)

作者名

宇佐美圭司
USAMI Keiji

制作年

1964(昭和39)年

材料

油彩・キャンバス

寸法

176.0×223.0

署名

-

寄贈者

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来歴

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初出展覧会

ニューヨーク近代美術館主催「現代日本美術展」(1964)

作品名欧文

The Milky Way Railway
関連資料

解説

 宇佐美圭司は大阪府吹田市生まれ。高校卒業後上京し、1963(昭和38)年、南画廊での初個展で注目される。以後、絵画を中心に立体やレーザー光線による作品も手がけ、理論的文章も多く著した。1965年にアメリカで起こったワッツ暴動の報道写真から4つの人型を抜き出し、システマティックに展開させた作品が広く知られる。
 これは1965(昭和40)年の第2回個展出品作。この時期、抽象形態の錯綜のなかに人のシルエットが部分的に描かれ始めたが、本作でも画面左に腕をあげて立つ人物、右上にも同様の人型が見える。画面上の線や色やかたちが安易に何らかの具体像を結ぶのを打ち消し続けたかのような、せめぎ合うような作画のなかで、人のかたちの出現は宇佐美のその後の展開を兆すものでもあろう。
 1965-67年にニューヨーク近代美術館をはじめ全米を巡回した「新しい日本の絵画と彫刻」展に選出された彼の作品二点のうちの一点であり、後に田中信太郎とともに日本代表となった1972年のヴェネチア・ビエンナーレでも展示された。
(速水豊 『三重県立美術館 コレクション選』 2022年)

展覧会歴

現代日本美術展(ニューヨーク近代美術館 1964)
第2回個展(南画廊 1965)
第36回ヴェネチア・ビエンナーレ(1972)
現代日本の美術(宮城県美術館 1981)
銀河鉄道の夜~それぞれの心象スケッチ~絵本原画と天の川銀河写真展(府中市郷土の森博物館 1996)
日本洋画のれきし 三重県立美術館コレクションによる(茨城県代美術館 2000) no.115
宇佐美圭司・絵画宇宙(福井県立美術館、和歌山県立近代美術館、三鷹市美術ギャラリー 2001)
開館35周年記念Ⅰ ベスト・オブ・コレクション―美術館の名品 2017)

文献

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