WORK 63-28
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コレクション |
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ジャンル |
絵画(油彩画等) |
作者名 |
磯辺行久 ISOBE Yukihisa |
制作年 |
1963(昭和38)年 |
材料 |
混合技法 |
寸法 |
181.0×181.0 |
署名 |
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寄贈者 |
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来歴 |
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初出展覧会 |
個展(カヴァリーノ画廊、ヴェネツィア 1965) |
作品名欧文 |
WORK 63-28 |
関連資料 |
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解説 |
「ワッペン」とよく呼ばれる、紋章のような形を並べた作品群は磯辺行久の初期の代表作。切り抜いた段ボールを板に固定し、大理石粉による塗料で全体を覆い、部分的に彩色したもので、1960年代前半に約300点も作ったという。 日常的イメージを使うポップ・アートや、反復、増殖を特徴とする同時代の美術の傾向との類似がよく指摘されるが、古色さえ帯びたまばらな配色は既存のイメージの引用ではないし、各形態の微妙なずれや、不揃いな塗料の盛り上げのため、ここには単純な反復もない。ざらざらした表面やフォルムの平面性は、奥行き感や感情移入を阻むドライな相貌を画面に与えている。 東京藝術大学在学中からデモクラート美術協会にも参加した磯辺は、1962(昭和37)年の読売アンデパンダン展で「ワッペン」作品を発表して脚光を浴びる。だが、1965(昭和40)年には日本を離れ、以後、主にアメリカで環境、エコロジーに関わる様々なプロジェクトを企画するなど、アーティストとして大きな転回を遂げた。 (速水豊 『三重県立美術館 コレクション選』 2022年) |
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展覧会歴 |
個展(カヴァリーノ画廊、ヴェネツィア 1965) 日本洋画のれきし 三重県立美術館コレクションによる(茨城県近代美術館 2000) no.114 開館35周年記念Ⅰ ベスト・オブ・コレクション―美術館の名品 2017) |
文献 |
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