富士雷鳴


コレクション

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ジャンル

絵画(日本画等)

作者名

横山操
YOKOYAMA Misao

制作年

1961(昭和36)年

材料

布着色

寸法

71.9×115

署名

左下:操 「山」(朱文方印)

寄贈者

横山基子氏寄贈

来歴

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初出展覧会

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作品名欧文

Mt. Fuji with Lightning
関連資料

解説

日本を代表する名山富士は、姿の美しさと宗教的な象徴として、わが国の風景中、最も多く絵画に描かれてきた風景である。
 近代以降では、特に横山大観や富岡鉄斎ら日本画家たちが、富士山を主題とした作品を多く残しているが、掲載の作品は、戦後の日本画界で最も重要な作家の一人・横山操の筆による作品。 
 この画家は、自らと同姓の横山大観を強く尊敬し、大観と同じく、さまざまな富士の絵を描いた。「富士雷鳴」は、そうした横山操の最も早い時期の富士山の作品。
 この暗赤色の富士には、明らかに葛飾北斎の「富嶽三十六景」からの影響もみてとれるが、現実離れした視点や大胆な稲妻の表現などには、既成の日本画観に挑戦し続けた横山操の面目躍如たるものがある。 (毛利伊知郎 中日新聞 1996年2月23日掲載)

展覧会歴

麗しき大和心~近代の日本画にみる富士と桜の美~(富山県水墨美術館、豊橋市美術博物館 2005)
富士山 近代に展開した日本の象徴(シンボル)(山梨県立美術館 2008)cat.no.84
日本画山脈 再生と革新~逆襲の最前線(新見美術館、唐津市近代図書館 2017)
日本画*大研究展(三重県立美術館 2018)
近現代日本画 三重県立美術館名品展(笠岡市立竹喬美術館 2023)

文献

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