百合に猫図
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コレクション |
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ジャンル |
絵画(日本画等) |
作者名 |
増山雪斎 MASHIYAMA Sessai |
制作年 |
制作年不詳 |
材料 |
絹本墨画着色 |
寸法 |
103×32.7 |
署名 |
右上:石顛(てん)道人寫 「曽氏君選」「雪斎」(朱文連印) |
寄贈者 |
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来歴 |
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初出展覧会 |
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作品名欧文 |
Lilies and Cat |
関連資料 |
解説 |
江戸時代の中ごろ、長崎に来朝した中国人画家・沈南蘋(しんなんぴん)は、鮮やかな色彩と写実的表現で多くの日本人の心をとらえた。その滞在は二年足らずであったにもかかわらず、南蘋の画風は、長崎はもちろん、上方、江戸にまで広まり、各地の画家たちに多大な影響を与えた。伊勢長島藩主・増山雪斎による本作も、華麗な色彩と写実的な形態把握に南蘋の影響がうかがえる。大名という立場上、雪斎が、当時流行していた南蘋風の作品を目にする機会は多かったに違いない。さらに、家臣の春木南湖を長崎に遊学させていることから、南湖が雪斎に南蘋画風の手ほどきをした可能性も高い。ところで、南蘋あるいは南蘋派の特色のひとつに吉祥画が多い点があげられる。本図中に描かれた百合、猫、岩にはすべて長寿の寓意(ぐうい)があり、モチーフにも南蘋の影響をみることができるといえよう。 (県立美術館学芸員・道田美貴) |
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展覧会歴 |
江戸の異国趣味-南蘋風大流行(千葉市美術館 2001) ねこ・猫・ネコ (渋谷区立松涛美術館 2014) ねこがいっぱい ねこ展(ひろしま美術館 2018) |
文献 |
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