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虎・獅子図


コレクション

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ジャンル

絵画(日本画等)

作者名

竹内栖鳳
TAKEUCHI Seiho

制作年

1901(明治34)年

材料

紙本墨画淡彩

寸法

166×371

署名

右隻右に「栖鳳寫於耕漁荘」「一揮百屏」(朱文方印) 左隻左に「栖鳳寫」、特殊朱文円印

寄贈者

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来歴

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初出展覧会

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作品名欧文

Tiger and Lion
関連資料

解説

幕末の京都に生まれ、明治、大正、昭和と京都画壇を導いた竹内栖鳳による作品。左隻に前脚を岩にかける獅子の姿(本図)、右隻には横たわる虎の姿を描く。獅子や虎は、中世、近世の障壁画に好んでとりあげられた画題であり、決して目新しいモチーフではない。しかし、城や社寺などの障壁画を飾った獅子や虎は、形式化した図様で描かれ、それらと本図は大きく異なっている。栖鳳は、一九〇〇年から翌年にかけて渡欧し、その際にアントワープやロンドンの動物園で実見した獅子を写生しているのだ。帰国後、栖鳳は「日本画の改良には第一、形といふものを実物にもどりて研究せねばなりません」と述べており、本作もその言葉どおり、写生をもとに描かれた作品である。金地の大画面に描かれた獅子の姿には写実にもとづくリアリティーがあり、西洋での学習成果があらわれている。一方で、屏風という画面形式、画材、さらには何も描かないという背景処理等の点で、日本画の特徴を示す。また、獅子が脚をかける岩の描写も写実的な獅子とは対照的で興味深い。伝統的な日本画を十二分に研究しつつ、新しい日本画を追求した栖鳳らしい作品であるといえよう。
(県立美術館学芸員・道田美貴)

展覧会歴

東西画壇の両雄-大観と栖鳳展(練馬区立美術館 1997)
和紙と日本画展-岩野平三郎と近代日本画の巨匠たち(福井県立美術館 1997)
近代京都画壇と『西洋』-日本画革新の旗手たち-(京都国立近代美術館 1999)
竹内栖鳳(金島桂華とその周辺・1) (華鴒美術館 1999)
近代日本画の巨匠竹内栖鳳~生きものたちへのまなざし(佐野美術館 2000)
画家たちの動物園(京都市美術館 2002)
没後70年 竹内栖鳳━京都画壇の画家たち━(山種美術館 2012)

文献

佐々木丞平・佐々木正子「写生をめぐる四つの冒険」『芸術新潮』第55巻2号 p.47に図版掲載
平野重光編『巨匠の日本画』第1巻 学研 1994
Bien編集部「どうぶつ」『Bien』 33号(藝術出版社 2005.6) p.24,25
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