ふたば


コレクション

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ジャンル

絵画(日本画等)

作者名

伊藤小坡
ITO Shoha

制作年

1918(大正7)年

材料

絹本着色

寸法

190.0×101.0

署名

右下:小坡女 「佐登女印」(朱文方印)

寄贈者

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来歴

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初出展覧会

第12回文展(東京府美術館 1918)

作品名欧文

Buds
関連資料

解説

 三重県の猿田彦神社宮司の長女として生まれた伊藤小坡は、四条派の流れを継ぐ磯部百鱗に手ほどきを受けた後に上洛。百鱗と同門の森川曾文、その後は有職故実に長けた歴史画の第一人者・谷口香嶠に師事した。小坡も歴史風俗を学び、その成果を活かした歴史画を多く手がけている。一方、大正期には、女性の日常の一齣や母と子の何気ないやりとりなど、自身の経験に基づく身近な生活の一場面を描き、高い評価を得た。
 庭先で朝顔の苗を植え替える母娘を描く本作は、第12回文展出品作。ふたばが成長し花開く日を心待ちにする娘と我が子の成長を願う母。画家自身とその三女がモデルであり、慈愛に満ちた母のまなざしは画家自身が娘に向けるまなざしと重なる。墨色をぼかすことで母親の柔和な雰囲気を表し、女児のリボンや植木鉢などは、絵具の粒子感や盛り上げ方、混色によって質感の再現を試みている。細やかな観察眼が随所に見られる小坡の代表作である。
(道田美貴 『三重県立美術館 コレクション選』 2022年)

展覧会歴

第12回文展(東京府美術館 1918)
Female Identityー女はどう表現されてきたか(岡山県立美術館 1996)
郷土の美人画考(名古屋市美術館 1997)
伊藤小坡とその時代(桑名市博物館 2009)
30年ぶん。コレクションの全貌展(三重県立美術館 2013)
開館35周年記念Ⅰ ベスト・オブ・コレクション―美術館の名品(三重県立美術館 2017)
日本画*大研究展(三重県立美術館 2018)
伊藤小坡―まなざしにみちびかれ―(桑名市博物館 2019)
京都の美術 250年の夢(京都市京セラ美術館 2020)
近現代日本画 三重県立美術館名品展(笠岡市立竹喬美術館 2023)

文献

花嵐社『花も嵐も』平成6年3月号(72号)表紙
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