Back
俳句のくに・三重
Top
三重県内の句碑一覧
地域から探す: 伊勢志摩
圓光を奢て鵞鳶の目をつむり 天の川頭上に重し祈るのみ
炭こぼしこぼしゆく也おくの院
みちのへのむくげは馬にくわれけり
何の木の花とはしらずにほひかな
何處あてとなく花に出て日はたちぬ
高く出てゆふ暮はなし冬の月
啼かへる雲に巣もかなほととぎす
わか庵は榎はかりのおちは哉
聞からに残ることもなしほととぎす
夕暮を譲りあひけり花と水
元日や神代のことも思はるる
巣燕も覚めゐて四時に竈焚く
秋の風いせの墓はらなほ凄し
門にいれば蘇鉄に蘭のにほひ哉
孫右衛門西向き花のここ浄土
知盛の谷水とし植田とす
この寺のゆかりを告げよ時鳥
藪つばき門はむくらの若葉哉
万緑に濃淡鐘の音透る
おぼろ夜の海に灯るは伊良子かな
海を呑む茶の子のもちか不二の雪
神垣やおもひもかけずねはん像
海を呑む茶の子のもちか不二の雪
月と日の間に二見の朝ぼらけ
うたがふな潮の花も浦の春
初富士の鳥居ともなる夫婦岩
大初日二見の巌を抱擁す
一生を無名に生きて冬凪見る
藻刈舟礁の波の上を棹す
鶺鴒や朝日を孕む夫婦岩
炎天の遠き帆やわがこころの帆
真珠筏入江の奥に年迎ふ
春潮に飛島はみな子持島
礼拝す佛のために咲く花
抱く珠の貝のあはれを聞く冬の夜
鷹ひとつ見付けてうれし伊良湖岬
初凧に島々伊良湖岬も島
眞珠島白葉牡丹も眞珠なり
ほととぎす消ゆくかたや島ひとつ
百年を守護の青峯山青し
大きい鮑愛ぐし手を当っ手を平らに
初日出て三つ島が置く三つの影
差し出でて崎々迎ふ初日の出
南風吹けば海壊るると海女歎く
葉月湖伊雑の宮をさしてゆく
日輪は筏にそそぎ牡蠣育つ
高き屋に志摩の横崎雲の峯
島々に島々かくれ春の暮
遠近に霊山ありて初ゴルフ
涼しさや伊勢海老踊る活料理
五月波寄せ来て砂の浜揺れる
何の木の花とはしらすにほひかな
Copyright (c) 2012 Mie Prefecture