資料詳細

花の傍下絵

項目 内容
コレクション
ジャンル その他
作者名 速水御舟HAYAMI Gyoshu
制作年 1932(昭和7)年
材料 紙本着色
寸法 169×102
署名
寄贈者
来歴
初出展覧会
作品名欧文 Beside a Flower (Study)
サイト
解説 「絵画修行の道程に於て私がいちばん恐れることは型ができると言うことである。(略)芸術は常により深く進展して行かねばならない。」とのことば通り、速水御舟(ぎょしゅう)は、苦心の末たどりついた型にも決してとどまることはなく、新たな画境を目指し続けた画家であった。御舟は、一九三〇(昭和五)年の滞欧時に、スペインの画家エル・グレコの描く人物に特に関心を寄せ、帰国後は、意欲的に人物表現に取り組んでいる。下絵を繰り返し描いて完成させた「花の傍(かたわら)」では、モチーフの配置による奥行き表現や、同時代風俗の表出に腐心したようだ。本画の直前に描かれたと思われる本図と完成作との間にも、帯や花瓶の模様などに改変が確認でき、御舟の思考のあとをうかがうことができる。御舟の次なる挑戦が群像表現であったことは、「婦女群像」の大下絵が示している。しかし、この新たな試みは完成することなく、三五(同十)年、御舟は、四十歳で急逝する。
(県立美術館学芸員・道田美貴)
展覧会歴 コレクションによる特別展示 #StayMuseum ステイミュージアム(三重県立美術館 2020)
文献 河北倫明・平山郁夫監修『巨匠の日本画 第10巻 速水御舟』
河北倫明監修・倉本妙子責任編集現代日本素描全集4『速水御舟』