資料詳細

老子 B

項目 内容
コレクション
ジャンル 彫刻
作者名 橋本平八HASHIMOTO Heihachi
制作年 1932(昭和7)年
材料
寸法 H30.0
署名 底面:平八作(刻書)
寄贈者
来歴
初出展覧会
作品名欧文 Lao Zi
サイト
解説 伊勢市出身の彫刻家で一九三五年に三十八歳で早逝した橋本平八は、東西両洋の思想が混交した独自の世界を築いた。
 写真の「老子」のように、平八には、東洋的なモチーフを主題にした作品が少なくない。また、彼が江戸時代の造仏聖・円空に心酔したり、東洋的なアニミズム的傾向を持っていたことも知られている。
 しかし、彼の木彫は、そうした日本・東洋の伝統だけから生まれたものでもない。
 平八作品の肉付けや空間構成は、明らかに西洋近代彫刻の影響を示し、また彼は西洋神秘思想にも強い関心を寄せていた。
 平八の作品は、東洋と西洋、二つの文化をいかに消化するかという近代の日本人に与えられた課題に対する一つの解答でもある。 (毛利伊知郎 中日新聞 1995年10月6日掲載)
展覧会歴 橋本平八と円空展(三重県立美術館 1985)
美術を楽しむ散歩道―三重県立美術館名品展Ⅰ 日本洋画の楽しみ(川越市美術館 2003)
<彫刻>と<工芸>-近代日本の技と美(静岡県立美術館 2004)
異色の芸術家兄弟 橋本平八と北園克衛展(三重県立美術館 世田谷美術館 2010)
魔術/美術 幻視と技術の内なる異界(愛知県美術館 2012)
開館35周年記念Ⅰ ベスト・オブ・コレクション―美術館の名品(三重県立美術館 2017)
文献