資料詳細

ふたたび翔べるか―柱上の鳥

項目 内容
コレクション
ジャンル 彫刻
作者名 江口週EGUCHI Shu
制作年 1988(昭和63)年
材料
寸法 H444.0×W52.0×D60.5
署名
寄贈者
来歴
初出展覧会 今日の作家たちⅠ-'88江口週・渡辺豊重(神奈川県立近代美術館)
作品名欧文 Can It Fly Again?: Bird on a Pillar
サイト オーディオガイド
解説  江口週は京都府に生まれ、東京藝術大学で彫刻を学んだ。1960年代より抽象的な形の木彫作品に取り組み、古代船や柱、碑を思わせる象徴的な作品群によって、国内の彫刻公募展などで多数の受賞を重ねている。
 本作は柱に留まって空を見上げる鳥を象った大作で、江口の代表作の一つ。約4.5mの高さを持ち、一本の楠の木から彫り出されている。江口は素材となる木を求めて全国を巡り、しばしばそれを観察して制作の着想を得た。「ふたたび翔べるか」と名付けられる、空を見上げる鳥のモチーフも、所有していた先端が曲がった木の形から考え出された。江口は木を前にしてその観察と思索、作業を繰り返しながら彫刻を形作っていくといい、全体に残されるノミ跡は、作家の手の痕跡であると同時に思索の痕跡でもある。空を見上げる鳥の姿には、空に向かって枝を伸ばす原木の姿が重ねられ、木との対話によって生み出された根源的な生命のイメージが観る者を圧倒する。
(髙曽由子 『三重県立美術館 コレクション選』 2022年)
展覧会歴 今日の作家たちⅠ-'88江口週・渡辺豊重展(神奈川県立近代美術館 1988)
文献 江口週作品目録1957-1991(東京画廊、愛宕山画廊 1991)no.178