資料詳細

シルク(サーカス)

項目 内容
コレクション
ジャンル 版画
作者名 瑛九EI-Q
制作年 1957(昭和32)年
材料 リトグラフ・紙
寸法 26.5×18.5
署名 左下:Epreuve d'artist 右下:Q Ei / 57
寄贈者
来歴
初出展覧会
作品名欧文 Cirque (Circus)
サイト
解説 「シルク」はフランス語でサーカスのこと。サーカスを主題にした絵といえばシャガールやピカソやルオーがすぐ思い浮かぶけれど、瑛九のこの作品はそれらの血筋を引いているわけではない。
 卵の殻をくっつけた奇妙なかたちその他から連想されるのは、これはどうしてもフランスでおこった例のシュールレアリスムであり、さらに遡ってゆけば16世紀のヒエロニムス・ボッシュやブリューゲルが描いた幻想的な煉獄(れんごく)の風景にまでたどりつくことができる。
 ところで、この絵に対応するような実体は、多分、瑛九の生まれた近代の日本にはなかった。ジャコメッティのつくった不思議なオブジェほどのなまなましささえここにはなく、かえって童話に近づく。サーカスという言葉を脱ぎすて、瑛九の乾いたからっぽの胸の中を吹きすぎてゆく風が一篇の抒情詩にかわるところ。それがかろうじてこの作品の成立する場所になる。 (東俊郎 中日新聞 1993年8月27日掲載)
展覧会歴
文献