資料詳細

暴力シリーズー囮

項目 内容
コレクション
ジャンル 絵画(油彩画等)
作者名 石井茂雄ISHII Shigeo
制作年 1961(昭和36)年
材料 油彩・キャンバス
寸法 131.0×162.0
署名 左下:S. Ishii
寄贈者
来歴
初出展覧会
作品名欧文 Force Series: Decoy
サイト
解説  何列にもわたって無数の顔が並んでいる。規則正しく列をなす顔はいずれも表情が乏しく、画面全体には不穏な空気が漂う。左中央にはのけ反った首が列から突き出し、左右からヘルメットを着けた頭がそれをうかがっている。のけ反った首を当時の岸信介首相と見なして、制作前年に起きた安保闘争を主題としているという指摘もあるが[桂川寛『廃墟の前衛 回想の戦後美術』一葉社、2004年、210頁]、そうであるなら、並ぶ顔にはそれを傍観する政治家たちの姿を重ねることができるだろう。
 石井茂雄は東京都生まれの画家。文化学院美術科に学び、当初国画会に出品したが、1955(昭和30)年に制作者懇談会の結成に加わると、以降活動の舞台を移した。現代の絵画とは美しく感動的なものではなく、社会に反逆し、変革するものであるべきと考え、社会の暴力や矛盾をとらえた油彩画や銅版画を制作した。幼少期から患った喘息により、28歳にして夭折した。
(髙曽由子 『三重県立美術館 コレクション選』 2022年)
展覧会歴 Oh!マツリゴト 昭和・平成の日本のヒーロー&ピーポー(兵庫県立美術館 2019)
文献