資料詳細

暴力シリーズ-戒厳状態 II

項目 内容
コレクション
ジャンル 絵画(油彩画等)
作者名 石井茂雄ISHII Shigeo
制作年 1956(昭和31)年
材料 油彩・キャンバス
寸法 131×162
署名 右下:S.Ishii
寄贈者
来歴
初出展覧会 石井茂雄展(村松画廊 1956)
作品名欧文 Force Series: Under Martial Law II
サイト
解説 この絵は、「ひと・社会」のテーマに当てはめた作品。鉄格子からのぞく殺伐とした都会風景で、リヤカーにはバラバラになった人体が積まれています。それ以外に人の気配がなく、一匹の黒い犬だけがリヤカーの近くを横切ろうとしています。細部を見ると、棘(とげ)のような筆跡が地面や傾いた建物に広がり、作品に緊張感を与えています。
 画家がこの作品で何を訴えたかったのかを考えるには、描かれた当時の社会状況を振り返ることもしなくてはなりません。一九五〇年代は、近年崩壊した冷戦構造がちょうど形成されはじめた時期にあたり、非人間的な構造が少しずつ覆いかぶさってくる、そうした警戒心を持っている人もいました。こうした状況からすると、描かれた鉄格子は、逃れることのできない絶対的な運命を象徴しているようにも見え、画家本人の内部世界と現実の世界との距離を冷静に保つための仕掛けなのかもしれません。 (田中善明 中日新聞 1997年2月14日掲載)
展覧会歴 石井茂雄展(村松画廊 1956)
石井茂雄絵画作品展(新宿風月堂 1958)
第15回前衛美術展(東京都美術館 1962)
33回忌記念―封印された革命の画家―石井茂雄作品展(アートギャラリー環 1994)
開館35周年記念Ⅰ ベスト・オブ・コレクション―美術館の名品(三重県立美術館 2017)
Oh!マツリゴト 昭和・平成の日本のヒーロー&ピーポー(兵庫県立美術館 2019)
コレクションによる特別展示 #StayMuseum ステイミュージアム(三重県立美術館 2020)
文献 『33回忌記念―石井茂雄作品集 完全犯罪と芸術』(アートギャラリー環1994) p.37