資料詳細

項目 内容
コレクション
ジャンル 水彩・素描
作者名 靉光AIMITSU
制作年 1937(昭和12)年
材料 墨・紙
寸法 24.8×41.8
署名
寄贈者
来歴
初出展覧会
作品名欧文 Heron
サイト
解説 特別な手法を用いているのでもなく、形をゆがめて描いているのでもない。ただ極細の線で、対象をきわめて丹念に、細密に描きだしているだけである。しかしこの素描は、見る者に何か異様なものを見ているという感じを与える。
 ふだん何気なく見ているものが、あるとき突然気味の悪いものに思われてくることがある。ほんの少し視点をずらしたり、一つ一つのものに張り付いている名前を取り去って改めて見たりするとき、それは起こる。靉光のこの素描は、見慣れたはずのものが見慣れぬものへと変貌するこうした一瞬を思わせる。
 たとえば、同じ鷺(サギ)であっても、日本画にしばしば登場する鷺は、決して見慣れぬ存在でも、気味の悪いものでもない。ここでは、画家はほとんど触れそうなほどの距離で対象と向かい合い、息をつめてとがったくちばしやうつろな目や繊細な羽毛の質感を迫っている。その異様な緊迫感が、この見慣れぬ視覚を生み出しているのである。 (土田真紀 中日新聞 1989年3月11日掲載)
展覧会歴 靉光展(東京小田急 1976)
日本洋画のれきし 三重県立美術館コレクションによる(茨城県近代美術館 2000) no.75
靉光展(広島県立美術館、岩手県立美術館 2001-2002)
文献