資料詳細

青き光

項目 内容
コレクション
ジャンル 絵画(油彩画等)
作者名 中澤弘光NAKAZAWA Hiromitsu
制作年 1916(大正5)年
材料 油彩・キャンバス
寸法 132.0×76.4
署名 右下:Hiromitsu Nakasawa /-1916
寄贈者 三井弦氏寄贈
来歴
初出展覧会 第10回文展(1916)
作品名欧文 Blueish Light
サイト
解説  中澤弘光は東京・芝に生まれ、曾山幸彦、堀江正章の画塾で油彩画を学んだ後、1896(明治29)年に東京美術学校西洋画科に入学した。黒田清輝のもとで外光表現を学び、白馬会を中心に活動。白馬会解散後、1912(明治45)年に山本森之助、三宅克己らと光風会を結成し、また日本水彩画会、白日会を創立して発表を続け、1957(昭和32)年に長年の功績により文化功労者に選ばれた。油彩画の他、水彩画、本の装幀や雑誌の挿絵、紀行文の執筆等の分野でも優れた作品を残した。
 本作は1916(大正5)年の第10回文展出品作。中澤が得意とした優美な女性像で、暗がりの中、青白い光に照らし出された女性の姿が浮かび上がる。片肌を脱ぎ、胸元が半分あらわになった姿や、たっぷりと裾をひくローブ、団扇の置かれた椅子などは、明治30年代に流行した天平時代に着想を得た浪漫主義的作品を連想させる。中澤はこの後も度々『古今和歌集』や故事から構想された作品を描いており、黒田清輝が提唱した西洋絵画の理念に基づく「構想画」の最たる体現者であったといえるだろう。
(原舞子 『三重県立美術館 コレクション選』 2022年)
展覧会歴 開館35周年記念Ⅰ ベスト・オブ・コレクション―美術館の名品(三重県立美術館 2017)
白馬、翔びたつ―黒田清輝と岡田三郎助(佐賀県立美術館 2021)
文献