資料詳細
項目 | 内容 |
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コレクション | |
ジャンル | 版画 |
作者名 | ブレイク、ウィリアム/BLAKE, William |
制作年 | 1825年 |
材料 | エッチング・紙 |
寸法 | 21.5×16.8 |
署名 | |
寄贈者 | |
来歴 | |
初出展覧会 | |
作品名欧文 | The Book of Job(2) |
サイト | |
解説 | ウィリアム・ブレイクはロンドンに生まれ、自らの幻視的イメージを詩や版画、水彩画などで表した独創的な芸術家。本作は旧約聖書中の書の一つ『ヨブ記』を題材にした連作の一点。『ヨブ記』は敬虔なヨブの信仰を疑ったサタンが神から許可を得て、ヨブに数々の苦難を与え、その信仰を試す話。当初ヨブは不当な扱いを嘆くが、最終的に神の知恵を疑ったことを悔い改め、信仰を守り、祝福を受ける。 第2図の本作では、サタンが神にヨブの信仰心への疑問を投げかける、物語の冒頭場面が描かれる。画面上方には光輝を放つ神の姿、その下、画面中央に裸体の青年男性の姿をしたサタンが描かれる。一方、ひと際目立つ題辞は29章の「あの時には全能者がなおわたしと共にいまし、わたしの子どもたちもわたしの周囲にいた」というヨブの言葉で、画面の下部に描かれた在りし日のヨブと家族の姿を説明している。すなわち物語の中盤になされるヨブの回想を挿入することによって、この後に展開する悲劇的な運命を予期させる重層的な画面が作られているのである。 (坂本龍太 『三重県立美術館 コレクション選』 2022年) |
展覧会歴 | |
文献 |