資料詳細

犬の唄

項目 内容
コレクション 柳原義達氏寄贈彫刻
ジャンル 彫刻
作者名 柳原義達YANAGIHARA Yoshitatsu
制作年 1961(昭和36)年
材料 ブロンズ
寸法 153.0×62.0×62.0
署名
寄贈者 作者寄贈
来歴
初出展覧会
作品名欧文 Song of the Dog
サイト オーディオガイド
オーディオガイド(B) ※作品を言葉で記述したガイド
解説  柳原義達は、戦後の具象彫刻を代表する作家。兵庫県に生まれ、東京美術学校で彫刻を学んだ。在学中に帝展に入選を果たし、若くして脚光を浴びたが、戦後には行き詰まりを感じ、フランスに赴いて彫刻の再修業を行った。帰国後は大胆なデフォルメによる作品を展開し、生命や自然の中にある力の動きへの深い洞察を続けた。
 本作はちんちんをする犬の身振りをして歌う女性をあらわした作品。エドガー・ドガの作品《カフェ=コンセール―犬の歌》(ロサンゼルス・カウンティ美術館蔵)に着想を得て制作された。同作ではシャンソン歌手が描かれるが、知人よりこの歌手が普仏戦争に敗北したフランス人の抵抗精神を歌っていると聞いた柳原は、この主題に共感を寄せ、自らもこの主題に取り組んだ。片手でちんちんをしつつ、体の後ろで拳を握りしめたポーズは、おもねる素振りをしつつも抵抗精神を心に秘めた状態を表現している。弟の戦死、戦後の火災による作品の焼失を経験した柳原が、「私なりのレジスタンス」[柳原義達『孤独なる彫刻』筑摩書房、1985年、193頁]として生涯取り組んだ主題である。
(髙曽由子 『三重県立美術館 コレクション選』 2022年)
展覧会歴 日本彫刻の近代(三重県立美術館、他 2007-09)
没後20年 柳原義達展―彫刻の道標―(三重県立美術館 2024)
文献