資料詳細
項目 | 内容 |
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コレクション | |
ジャンル | 彫刻 |
作者名 | 佐藤忠良/SATO Churyo |
制作年 | 1952(昭和27)年 |
材料 | ブロンズ |
寸法 | 29.5×19.0×24.0 |
署名 | |
寄贈者 | |
来歴 | |
初出展覧会 | |
作品名欧文 | Man from Gunma |
サイト | |
解説 | 佐藤忠良は、戦後の具象彫刻を代表する作家の一人。宮城県に生まれ、北海道に育ち、東京美術学校で彫刻を学んだ。1939(昭和14)年に新制作派協会彫刻部創立に参加したが、1944(昭和19)年には召集され、終戦後3年間にわたるシベリア抑留を経験した。帰国後は新制作展を舞台に活躍し、身近な人々をモデルとした清澄で温もりを感じさせる人物彫刻を発表した。 本作は親交があった詩人・岡本喬をモデルにした頭像。「群馬の人」という主題は、佐藤が少年期や戦時中に出会い、大きな影響を受けた群馬県出身の人々のイメージが、モデルとの出会いをきっかけに結実したものだという。近代以降の日本彫刻界では、西洋彫刻を規範とした理想化された面貌表現が主流であったが、佐藤は身の回りのありふれた顔のかたちに共感を寄せ、モデルの顔からその内面に迫ろうとした。本作以降日本人の顔への関心を深めた佐藤は、1960(昭和35)年に一連の顔をテーマとした作品で第3回高村光太郎賞を受賞することとなる。作家前半生の代表作の一つである。 (髙曽由子 『三重県立美術館 コレクション選』 2022年) |
展覧会歴 | 開館35周年記念Ⅰ ベスト・オブ・コレクション―美術館の名品(三重県立美術館 2017) 美術にアクセス!―多感覚鑑賞のすすめ(三重県立美術館 2021) |
文献 |