資料詳細

「ヨブ記」より  第13図:つむじ風の中からヨブに答える神 『ヨブ紀』38:1

項目 内容
コレクション
ジャンル 版画
作者名 ブレイク、ウィリアムBLAKE, William
制作年 1825年
材料 エッチング・紙
寸法 21.5×16.8
署名
寄贈者
来歴
初出展覧会
作品名欧文 The Book of Job(13)
サイト
解説 ウィリアム・ブレイクは、イギリスロマン主義文学の先駆けをなした詩人として、わが国でもよく知られているが、彼はまた画家としても活躍し、聖書などに取材した幻想的な多くの水彩画や版画を残した。今回紹介するのは、彼が旧約聖書中のヨブ記に取材して制作した銅版画集の中の一図。
 本図は、ヨブ記第三八章一節に基づいており、つむじ風を巻き起こして現れた恐ろしい形相の神と、異敬(いけい)の念を表すヨブ夫妻、おそれおののく友人たちが描かれている。
 つむじ風の動勢にみちた描写や、恐れおののく人物の姿、欄外の風になぎ倒された樹木の表現などに、小さな画面の隅々にまで、ブレイクの豊かなイマジネーションがいかんなく発揮されているのを見ることができる。 (毛利伊知郎 中日新聞 1990年10月19日掲載)

「この時、主はつむじ風の中からヨブに答えられた」 『ヨブ記』38:1
「雲をおのれのいくさ車とし、風の翼に乗りあるき」 『詩篇』104:3
「雨に父があるか。露の王はだれが生んだか」 『ヨブ記』38:28
「無知の言葉をもって、神の計りごとを暗くするこの者はだれか」 『ヨブ記』38:2
展覧会歴 開館35周年記念Ⅰ ベスト・オブ・コレクション―美術館の名品(三重県立美術館 2017)
文献