資料詳細

関羽図

項目 内容
コレクション 小津家寄贈
ジャンル 絵画(日本画等)
作者名 月僊GESSEN
制作年 制作年不詳
材料 絹本着色
寸法 118×41.6
署名 右上: 月僊 「月僊」(朱文方印) 「寂照主人」(白文方印)
寄贈者 旧小津家寄贈
来歴
初出展覧会
作品名欧文 Guan Yu
サイト
解説 月僊(げっせん)の絵の題を見ていくと、「蘭亭曲水」「淫山行旅」「松蔭読書」「雪中人物」「山水漁夫」など、江戸時代の文人趣味に沿った画題がやはり多いようだ。
では、ここに挙げた「関羽」の場合はどうだろうか。中華文人たち必須の教養の枠組みを自由に越えて、関羽が圧倒的に支持されていたのは、むしろ一般大衆の中だったということがあるからである。関羽といえば「三国志演義」になくてはならないキャラクター。劉備、張飛とともに桃園で契りを結んだ武将である。一口でいえば、「気は優しくて力持ち」であったために、はじめ唐時代に軍神とみなされるようになり、やがて道教など民間信仰と習合して、商売繁盛を願う人々にまつられるようになった。
清代には朝廷の保護も加わって、「関帝廟(びょう)」が至る所に建てられたという。日本でも、古くは足利尊氏が関羽の崇拝者として知られているし、江戸時代にも渡辺崋山、谷文晁、長沢蘆雪などが軍神としての関羽を描いている。では、月僊の関羽はどうかというと、それにしては強さと怖さが物足りないかもしれない。ちなみに月僊には「恵比寿図」もある。
(県立美術館学芸員・東俊郎)
展覧会歴 縁起もの 版画と絵画で楽しむ吉祥図像 (町田市立国際版画美術館 2013)
文献