資料詳細

西王母図

項目 内容
コレクション 小津家寄贈
ジャンル
作者名 月僊GESSEN
制作年 1770(明和7)年
材料 絹本着色
寸法 73.9×30.1
署名 右上: 明和庚寅月仙写 「玄瑞字玉成」(白文方印)
寄贈者 旧小津家寄贈
来歴
初出展覧会
作品名欧文 Xi Wangmu
サイト
解説 岩にひじをついて、たたずむ女性がひとり。彼女の衣装や髪飾りは、日本のものではないようである。さらに、この女性は、何か実のなった小枝を手にしている。
 この果実は桃。桃の実を持った女性が描かれていたら、西王母であることが多い。西王母とは、漢の武帝に、三千年に一度実る桃を与えたとされる中国の伝説上の仙女である。
 画面右上の落款から、明和七(一七七〇)年に月僊により描かれた作品であることが分かる。伊勢寂照寺の僧であった月僊は、多くの作品を残しているものの、その画歴は明らかではない。本作は、制作年代が分かるという点で重要な作品であるといえるだろう。 (佐藤美貴 中日新聞 1997年8月8日掲載)
展覧会歴 村松以弘ゆかりの画人展(掛川市二の丸美術館 2002)
曾我蕭白と伊勢の近世美術(石水博物館 2012)
縁起もの 版画と絵画で楽しむ吉祥図像 (町田市立国際版画美術館 2013)
開館35周年記念Ⅰ ベスト・オブ・コレクション―美術館の名品(三重県立美術館 2017)
梅 桃 桜展(石水博物館 2018)
特別展 画僧月僊(名古屋市博物館 2018)
文献 週刊江戸46号((株)ディアゴスティーニ・ジャパン発行、2010)