資料詳細
項目 | 内容 |
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コレクション | |
ジャンル | 版画 |
作者名 | ニコルソン、ベン/NICHOLSON, Ben |
制作年 | 1968年 |
材料 | エッチング、 アクアチント・紙 |
寸法 | 24.8×41.2 |
署名 | 右下: Nicholson 68 |
寄贈者 | |
来歴 | |
初出展覧会 | |
作品名欧文 | Paros Tree |
サイト | |
解説 | 線の画家、ベン・ニコルソン。50年代に頂点に達したといわれる流麗な曲線は、60年代にいたり、軽やかさが加わり、ますますの円熟を感じさせる。 風景や建物のシルエットをとらえた直線と曲線の絶妙な組み合わせは、その場の空間、空気をも再現している。叙情的抽象の世界とでもいえようか。 そんな詩的なさりげなさのなかで、彼の描く木は静かにも熱い。このパロスの木の蛇行する枝ぶり、幹の姿には、ニコルソンの樹木に対する異常なまでの興味があらわれている。恐らく、自然の生命力の強さになにかを感じ取っていたのだろう。前景の巨大なフォルムがそれを物語る。モンドリアンを思わせる樹木の表現に、静物画とはひと味違うニコルソンを見る。 (桑名麻理 中日新聞 1996年3月29日掲載) |
展覧会歴 | |
文献 |