資料詳細

抒情Ⅱ

項目 内容
コレクション
ジャンル 版画
作者名 恩地孝四郎ONCHI Koshiro
制作年 1914年(大正3)年 1989年恩地邦郎摺
材料 木版・紙
寸法 20.4×14
署名
寄贈者
来歴
初出展覧会
作品名欧文 Lyrique II
サイト
解説 夜をめくりあげたのでもあろうか、右下すみ、光がわずかにもれ、すじばった手、唇、それに上向きの目のような形がおしこまれている。
 ゆるやかで幾何学的な切り口ゆえ、闇(やみ)は、自然の非情さを帯びる。それが断片化された手や目の不安感を、恐怖にまで高めるだろう。他方、秘めごとめいた残酷さもなくはない。一面の黒は、瞼(まぶた)の裏ともとれようか。
 黒の広さは、平面としてまとまりをもたらしつつ、右下、とりわけ視線の角度を説明のつかないものにしてしまう。二本の白い線は、粒子の軌跡なのか裂け目なのか。黒は、手前でもあれば、深みにも転じる。闇と光は、前後に分かれているのではなく、ひとつのものの表裏なのだ。 (石崎勝基 中日新聞 1992年2月7日掲載)
展覧会歴
文献