資料詳細

松蔭読書図

項目 内容
コレクション 小津家寄贈
ジャンル 絵画(日本画等)
作者名 月僊GESSEN
制作年 制作年不詳
材料 絹本淡彩
寸法 109×39.5
署名 右上: 月僊 「寂照主人」(朱文方印) 「釈氏月僊」(白文方印)
寄贈者 旧小津家寄贈
来歴
初出展覧会
作品名欧文 Daoist Immortals Reading under a Pine Tree
サイト
解説 ひとりの文人が、渓谷の一隅の、松の陰に腰を下ろしてしばし憩う姿を描いている。雲煙にかすむ文人の背後には小さな滝が姿をのぞかせている。
 北宋時代の中国の画家郭熈(かくき)は、その著『林泉高致』のなかで、山水画というものは「行ってみたくなる、眺めを楽しみたくなる、そこで清遊してみたくなる、そして最後にはそこに住んで骨を埋めても悔いがない理想郷が描かれるに至って最高の山水画となる」と書いているが、ここに清遊する文人は、その理想の境地をまさに体験しているわけである。月僊は、江戸の増上寺や京都の知恩院で僧としての修行を行うかたわら、円山応挙などに絵の手ほどきを受けた。三十四歳の年に、知恩院末であった伊勢の寂照寺の住持となり、その生涯を伊勢で送ることになる。
 この作品は、現存する月僊の作品としてはかなり若い時期のものであり、いささか乱筆の気味のある壮年以降にくらべて清雅な趣のある佳品に仕上げられている。 (山口泰弘 中日新聞 1995年11月10日掲載)
展覧会歴 特別展 画僧月僊(名古屋市博物館 2018)
知っておきたい 三重県の江戸絵画(三重県立美術館 2024)
文献