資料詳細
項目 | 内容 |
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コレクション | |
ジャンル | 版画 |
作者名 | 歌川広重/UTAGAWA Hiroshige |
制作年 | 1847-51(弘化4-嘉永4)年頃 |
材料 | 木版・紙 |
寸法 | 21.3×34.3 |
署名 | |
寄贈者 | UFJ銀行寄贈 |
来歴 | |
初出展覧会 | |
作品名欧文 | Mariko (From "Fifty-Three Stations Along the To(-)kaido(-) Road") |
サイト | |
解説 | 「東路に筆を残して旅の空 西の御国の名どころを見舞」。江戸に絵筆を置いて、死後は冥土の名所巡りをしたいと願うこの句は、「東海道五十三次」をはじめとした名所絵を数多く手がけた歌川広重の辞世の句。「風景の叙情詩人」「霧と雪と雨の芸術家」などと評される広重にふさわしく、力みがなく、名所を得意とした浮世絵師として充実していたことを思わせる。今回取り上げた「鞠子」は、あたり一面の雪景色で静寂につつまれている。東海道五十三次に取り上げられる全五十五図(五十三の宿駅に起点である日本橋、終着点である京都三条大橋が加わる)は、さまざまな季節、天候、時刻で描かれている。一説では、広重は八朔御馬献上に同行し東海道を旅したと伝えられるが、幕府が宮廷に馬を献上したのは毎年八月。雪におおわれるような季節ではない。広重が皆に伝えたかったもの、それは、必ずしも実際の景色ではなく、広重が感じた情趣だったのではないだろうか。 (県立美術館学芸員・佐藤美貴) |
展覧会歴 | 広重の名所江戸百景(奈良県立美術館 2021) |
文献 |