資料詳細

ベルの想い出(犬)

項目 内容
コレクション
ジャンル 絵画(油彩画等)
作者名 小林研三KOBAYASHI Kenzo
制作年 1950(昭和25)年
材料 油彩・キャンバス
寸法 73.0×60.5
署名 右下:ken
寄贈者 作者寄贈
来歴
初出展覧会
作品名欧文 Memory of Belle (Dog)
サイト
解説 画面は、小さな面で不規則に分割されている。キュビスムやクレーの影響がうかがわれるところで、イメージは断片化され、何が描かれているのかははっきり読みとることはできない。上方に日輪、右下にふりかえる犬の後頭部、左下に犬の尾などが認められる程度だ。にもかかわらず画面は、タイトルの「想い出」の語と呼応するような、距離感を宿した雰囲気を感じさせずにはいまい。まず、黄緑、茶、黄、橙、黒、紺、白などが響きあう。表面の下に透ける下層の色が、さらに倍音や半音を重ね合わせることだろう。調子の暗さは、振動数の異なる複数の色を包み込み、それらを共存させる。イメージの断片化は、こうした色の交響が成立するために必要だったのだ。そして色と色が呼び交わしあう中で、十分なイメージがあらかじめ与えられるのでなく、今は失われたイメージの記憶、いまだにないイメージの予感が、見る者の脳裏で組みたてられることになるのだろう。
(県立美術館学芸員・石崎勝基)
展覧会歴 三重の三人(三重県立美術館 2007)k-03
小林研三展(桑名市博物館 2011)
生誕百年 小林研三―モンペエ会と桑名のアートシーン―(桑名市博物館 2024)
文献