資料詳細

花畑(下絵)

項目 内容
コレクション
ジャンル その他
作者名 宇田荻邨UDA Tekison
制作年 1923(大正12)年
材料 淡彩・紙
寸法 143×140
署名
寄贈者 公益財団法人岡田文化財団寄贈
来歴
初出展覧会
作品名欧文 Flower Garden (Study)
サイト
解説 大正期京都の日本画界では、西洋絵画も研究しながら新しい日本画を創造しようとする機運が青年画家たちの間に高まっていた。
松阪出身の宇田荻邨そうした動きに敏感に反応して、西洋絵画研究に基づく作品を描くことになる。西洋美術に対する荻邨の関心のありようを具体的に示す作品の一つが、この「花畑」。「花畑」は一九二三(大正一二)年の日本美術展に出品されたが、完成画は所在不明で、大下絵のみが現存している。当時の荻邨は、土田麦僊を通じて知ったルドンに強い関心を抱いていて、「花畑」はルドンの作品から刺激を得て制作されたと考えられている。赤、青、黄の鮮やかな原色が多用され、花々にある種の象徴的な意味が込められていると見られる点も大きな特徴といえるだろう。
(県立美術館学芸員・毛利伊知郎)
展覧会歴 本画と下絵―宇田荻邨と近代日本画(三重県立美術館 1992)no.1-18-ii
宇田荻邨展(東京ステーションギャラリー 1997)no.58
珠玉の近代絵画~岡田文化財団コレクションより~(四日市市立博物館 2001)
岡田文化財団コレクション―珠玉の近代絵画展(そごう美術館・横浜 2004)
岡田文化財団寄贈作品展(パラミタミュージアム 2019)
開館40周年記念 宇田荻邨展(三重県立美術館 2022)
文献