資料詳細
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| コレクション | |
| ジャンル | 版画 |
| 作者名 | ルドン、オディロン/REDON, Odilon |
| 制作年 | 1899年 |
| 材料 | リトグラフ・紙 |
| 寸法 | 26.5×23.7他 |
| 署名 | 表紙裏:Od.R. |
| 寄贈者 | |
| 来歴 | |
| 初出展覧会 | |
| 作品名欧文 | Apocalypse de Saint Jean , 12 lithographes avec une couverture |
| サイト | |
| 解説 | 自然が超自然にいつの間にか移り変わっていく場所こそ人間の手がつくり出すもっとも深い淵となっているのではないだろうか。たとえばルドンの世界を満たす黒。めい想する頭脳の中を飛び交う思考の粒子であるそれは、光の速さに近づくほどかえって濃い闇(やみ)と化す。ありとあらゆるものを飲み込んでいるので、鎖につながれ千の年を経た蛇がとぐろを巻く海はそのまま宇宙につながって、空のまた空に黒という黒を塗りこめる果てから、宝石のように輝く都市がこつ然とあらわれてもおかしくない。 ルドンはかいている。「そして私、ヨハネはみた。聖なる都、新しいエルサレムが、神のもとを出て、天降ってくるのを」。 ヨハネは天使に導かれて画面左下の山にのぼり、そこからこの奇跡をみることになっているが、天使もヨハネもルドンは描いていない。ヨハネの代わりは見る人それぞれがすることになる仕掛けがここにうまれる。 無数のヨハネはいるが一人のヨハネはいない。つまりこれは真のヨハネを喪失した物語でもあって、この作品のリアリティーはといえば、根拠をもたずそこに出現したルドンの創造力にのみかかわるのである。 (東俊郎 中日新聞 1989年3月25日掲載) |
| 展覧会歴 | 黙示録と幻想-世紀末の心象風景展(町田市立国際版画美術館 2000) 美術を楽しむ散歩道―三重県立美術館名品展Ⅱ ヨーロッパ版画の散歩道(川越市美術館 2003) |
| 文献 |