資料詳細
項目 | 内容 |
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コレクション | |
ジャンル | 版画 |
作者名 | ヨンキント、ヨハン・バルトルト/JONGKIND, Johan Barthold |
制作年 | 1862年 |
材料 | エッチング・紙 |
寸法 | 35.5×51.6 |
署名 | 右下:Jongkind Fecit 1862 |
寄贈者 | |
来歴 | |
初出展覧会 | |
作品名欧文 | Cahier de six eaux forte et Couverture-frontispice: Vues de Hollande |
サイト | |
解説 | 簡約な線で描かれた風車のある風景。詩人ボードレールは、この版画集が出版された年、『画家たちと腐蝕銅版画家たち』という一文でヨンキントをたたえた。彼の作品には、「自らの追憶と夢想との秘密」がこめられているのだと。 ヨンキントはその生涯の多くをフランスで過ごしたオランダの画家。海風景を得意として、フランス北部のノルマンディー地方を訪れ、後に印象派の画家となる若きモネに影響を与えている。 ボードレールは、版画に見られるヨンキントの素早い筆致が、十七世紀の画家レンブラントと比較できるほどに、こなれていると絶賛している。 そして、そのスケッチ風の描法は、明るいフランスの陽光を得て、一瞬の風景の輝きをとらえる印象主義を予告した油彩画となり、やはりノルマンディーの海で制作していたモネの眼に新鮮な驚きを与えたにちがいない。 (荒屋鋪透 中日新聞 1994年11月11日掲載) |
展覧会歴 | 美術を楽しむ散歩道―三重県立美術館名品展Ⅱ ヨーロッパ版画の散歩道(川越市美術館 2003) |
文献 |