資料詳細
項目 | 内容 |
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コレクション | |
ジャンル | 版画 |
作者名 | シャガール、マルク/CHAGALL, Marc |
制作年 | 1967年 |
材料 | リトグラフ・紙 |
寸法 | 42.0×32.0, 42.0×64.0 |
署名 | Marc Chagall |
寄贈者 | 公益財団法人岡田文化財団寄贈 |
来歴 | |
初出展覧会 | |
作品名欧文 | Le cirque (Set of Thirty-Eight Prints) |
サイト | |
解説 | 曲芸師や動物や楽器などが散りばめられた画面は、楽しく運動感にあふれている。空中を浮遊する人々というのは、シャガールがもっとも得意としたモチーフである。眺める観衆をも含めて、会場のざわめきが聞こえてくる。 サーカスについてシャガールはかつて次のように語った。「サーカスは最も悲しいドラマだと思う。それは何世紀にもわたって人々の悲しみや喜びを追求した者の究極的な鋭い叫びだ。」 画商ヴォラールとシャガールの二人が、サーカスを主題にした版画集の構想を練ったのは一九三〇年代のことであったという。だが、その計画はヴォラールの不慮の事故のために中断され、三十年以上も経ってから、ヴォラールと同様の情熱を持つテリアドなる人物の尽力によって、ようやく版画集が完成した。 夢と現実とが交錯するサーカスの世界は、シャガール芸術の汲めきども尽きぬ源泉であるが、愉快な雰囲気の中に、いうにいわれぬ悲しさが見え隠れするのを見逃してはならない。 (中谷伸生 中日新聞 1991年1月11日掲載) |
展覧会歴 | プリント・ワンダーランド 親と子でみる版と版画(平塚市美術館 1995) 冒険美術Ⅳ-夢でオドロキ(滋賀県立近代美術館 2000)※口絵と第24葉のみ 珠玉の近代絵画~岡田文化財団コレクションより~(四日市市立博物館 2001) 三重県立美術館名品展Ⅱ ヨーロッパ版画の散歩道(川越市立美術館 2003) no.16 岡田文化財団コレクション―珠玉の近代絵画展(そごう美術館・横浜 2004) 岡田文化財団寄贈作品展(パラミタミュージアム 2019) |
文献 | シャルル・ソルリエ編、中山公男監訳『シャガール・リトグラフ全作品集 第2巻』、講談社、1987年、no.490-527 |