資料詳細

失題 A

項目 内容
コレクション
ジャンル 版画
作者名 藤森静雄FUJIMORI Shizuo
制作年 1914年(大正3)年
材料 木版・紙
寸法 18.3×12.5
署名
寄贈者
来歴
初出展覧会
作品名欧文 Title Unknown A
サイト
解説 大正期の文芸世界では、自由主義・個性主義の台頭と呼応して、人間の内面をさまざまな手段で表現しようと青年作家たちの情熱的な運動があった。
 創作版画も、そうした大正期の個性主義を代表する動向である。
 創作版画の作家たちは、版画は単なる複製の手段ではなく、作者の全人格が投影された創作であると考えて、下絵制作から彫り・すりまで作家一人が行うべきであると主張した。
 いつのころか、題名も分からなくなった藤森静雄のこの女性像も、そうした初期の創作版画の典型的な作品の一つである。主題、技法、表現のいずれにも、とりたてて見る者を驚かせるようなところはない、本当に小さな版画にすぎない。
 それでも、私たちの心に静かに迫ってくる作者の切ない想(おも)いは、いかにも大正期らしい哀感に満ち、強い力を放ち続けている。 (毛利伊知郎 中日新聞 1998年11月5日掲載)
展覧会歴
文献