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2013年10月1日

第180次調査が終了しました。

 

 7月下旬より行ってきた第180次調査が終了しました。調査は96.6平方メートルの範囲を行い、掘立柱建物10棟・土坑5基・溝3条を確認しました。このうち、建物1は、東西12メートル・南北4.8メートルで、柱掘形が隅丸方形で、一辺約0.8メートルを測る大型の建物でした。この建物は平安時代前期(9世紀)のもので、下園東区画で規則的に配置された建物群にあたります。建物2〜6も、柱掘形が隅丸方形をしていることから、平安時代前期のものと考えられます。建物7〜10は、柱掘形の規模が小さくなることから、平安時代中期〜後期(10〜11世紀)の建物のものと考えられます。
 このほか、土坑1からは土師器や須恵器、灰釉陶器など多量の土器が出土し、土坑2からは緑釉陶器や瓦、製塩土器などが出土しました。
 今回の調査区では、規則的に配置された建物を含め10棟の掘立柱建物が確認されており、区画の北辺部においても、多数の建物が配置されていることが判明しました。
 

新名 強

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