2012年9月28日
176次調査が終了しました。
5月下旬から9月末にかけて史跡斎宮跡第176次調査を行いました。この部分は、平安時代斎宮跡の方格地割の北辺中央部・「下園東(しもぞのひがし)区画」にあたります。東隣の「西加座北(にしかざきた)区画」では、倉庫と考えられる建物群が見つかっており、この下園東区画でも、同様の施設の存在が想定されていました。
今回の発掘調査では、掘立柱建物9棟のほか、溝や土坑など平安時代前期を中心とする遺構を多数確認しました。なかでも調査区南半部では、東西12m×南北4.8mの大型建物を確認しました。これまでの周辺の発掘調査でも、同様の建物が規則的に配置されている状況が確認されており、この大型建物もその1棟になります。
秋頃からは、明和町観光協会駐車場内で、第177次調査を行う予定ですので、そちらの調査もご期待ください。 (S)
発掘調査風景 | 土器もたくさん出土しました。 |
大型建物 | TVの取材もありました! |
(S)