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播磨山の松茸狩(桑名郡大山田村播磨)


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 桑名郡大山田村播磨(現桑名市)の山々は、松の木が茂り、特に松茸の産地として有名であった。『三重県案内』には「夙に松茸の産出を以て名あり、乃ち時節に至れは松茸狩と称し、老来たり少集まり、林間酒を煖めて香茸を灸ふるあり」と紹介している。ちなみに、明治34年(1901)の桑名郡の松茸産出高は155貫で、県下ではやはり伊賀の阿山郡・名賀郡が6,563貫・3,430貫と断然多かった(『明治34年三重県統計書』)。なお、この播磨地区は、現在一部が大山田団地となって地形も大きく変化し、松茸山はほど遠い記憶になってしまったようである。

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