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揖斐川鉄橋(桑名郡長島村西外面・同郡大山田村上之輪新田)


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 明治21年(1888)創立され四日市に本社を置いた関西鉄道会社は、23年2月に滋賀県草津〜柘植(現伊賀町)、12月に柘植〜四日市を開通させ、そして、24年中には亀山〜津間の支線もできた。しかし、四日市〜名古屋間は通じておらず、26年には免許のなかった桑名〜名古屋間の線路延長の許可を得て、揖斐・長良・木曽三川の鉄橋工事も進められた。まず27年に四日市〜桑名、愛知県弥富〜名古屋が開通したが、鉄橋工事は28年11月完成であった。写真の鉄橋は、長島村西外面(現長島町)〜大山田村上之輪新田(現桑名市)間の長良・揖斐両河川に架かる鉄橋であるが、35年発行の『関西参宮鉄道案内記』でも「揖斐川鉄橋」としている。また、同書では、架橋の延長3,262フィートで、全国の鉄橋の中で天竜川・大井川に次ぎ、「実に壮観なり」と案内している。

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