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服部橋(阿山郡府中村服部)


写真


 伊賀上野城下の「北五町、服部川に架す」橋。地籍は阿山郡府中村服部(現上野市)に属し、『明治25年三重県統計書』によれば、「長七六二尺、幅一二尺」の木橋が明治17年(1884)6月に架設されている。その後、写真の段階までにどの程度修理等がなされていたかは明らかでないが、基本的にはそのときのものであろう。なお、写真左端の老松はもともと3本あったらしく、『三重県案内』には「老松三株各其の形に依り菅公の三僕に因みて梅松桜と呼ふ、今は其の一株を失ひたるも天籟颯颯として風趣愛すへし」と紹介されている。また、橋南に「丸萬亭」という川魚料理を行う店があって、殊に七夕や盆には多くの人が集まったようである。

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