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時雨蛤製造所(桑名郡桑名町)


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 東海道の要港として栄えた桑名の特産品として有名な時雨蛤は、毎年10月頃からその製造が開始された。明治期になって、従来は曲物に入れていたものを缶詰にするようになり、保存や携帯に便利となった。写真中にも缶が積み上げられているのが見える。なお、「時雨蛤」の命名について、秋から冬にかけての小雨を「時雨」といい、10月頃からの製造であることから「時雨蛤」とした説と、時雨が降り出しそうなときに製造所の店先を通った大名から尋ねられ、天気と間違って答え、以降「時雨蛤」となったという説が『三重県案内』に紹介されている。

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